イスラエルとガザ地区ハマスとの戦闘はなぜ起こっているのか

いま世間を賑わしている重要なニュースがイスラエルガザ地区の戦闘です。戦争状態とのことで、かなり危険な状況になっているのですが、非常に複雑で分かりづらい問題なので、自分のためにも、ざっくりと流れをまとめてみました。

イスラエルやガザ地区の場所は

まずイスラエルの位置ですが、地中海に面していて、レバノンやシリア、ヨルダン、エジプトと国境を接する場所になります。そしてガザ地区は、そのイスラエルの中にある、2つに分かれているパレスチナ自治区のうち、地中海に面している部分になります。

なぜイスラエルの中にパレスチナ自治区があるのか

なぜイスラエルの中に、パレスチナ人による自治が行われているパレスチナ自治区があるのか。これが非常にややこしい状況で、いまだに解決していないパレスチナ問題と言われているものです。これを知るには2000年前からの歴史を知る必要があります。

もともと、今のイスラエルがある一帯のあたりは、昔は「パレスチナ」と呼ばれており、ユダヤ人の王国があったのですが、西暦70年頃にローマ軍によって滅ぼされました。そしてユダヤ人はパレスチナを追われ世界中に散り散りになります。

いっぽう、パレスチナの地は16世紀頃にはオスマン帝国が支配。第一次世界大戦でオスマン帝国が崩壊すると、イギリスはパレスチナの地にアラブ人国家樹立の支持を表明。イギリスの盟友だったフランスとはこの地を分割支配する約束もします。さらに、各地で迫害を受けていたユダヤ人は、パレスチナにユダヤ人の国を作ろうとしたところ、イギリスはこれも支持しました。これが「三枚舌外交」と呼ばれるものです。

ユダヤ人の建国運動で決定的になったのが、ナチス・ドイツによるホロコーストです。これにより一層建国の思いを強め、世界的な支持も得たことで、国連でパレスチナ分割決議が採択され、1948年、パレスチナの地にユダヤ人がイスラエルを建国
パレスチナ側からすれば勝手に国を作られるのは到底納得出来るものではなく、周辺のアラブ諸国はイスラエルに攻め込み、第1次中東戦争が勃発。その後戦争は幾度となく繰り返され、大きなものでは50年前の第4次中東戦争となります。アメリカの援助もあり、軍事的にはイスラエルが圧倒。国連で分割されていたパレスチナの地も、事実上はイスラエルが全て占領します。ただ、パレスチナ人はその土地で住み続けており、それが、「ヨルダン川西岸地区」と「ガザ地区」ということです。

ハマスとは

そして現在ニュースで出てくる「ハマス」とは、ガザ地区を実効支配する武装組織で、正式名称は「イスラム抵抗運動」のことです。ちなみに、ヨルダン川西岸地区はイスラエルと和平交渉を続けるという立場をとっている「ファタハ」が統治を続けています。

パレスチナ問題が一向に解決の兆しを見せない中、イスラエルと対立してきたアラブ諸国のうち、2020年にはアメリカの仲介により、UAE(アラブ首長国連邦)とバーレーンイスラエルと国交を正常化。今回の戦闘は、こうしたことでパレスチナ問題が見捨てられるのでは、という焦りが生まれたのでは、とも言われています。

大幅に省略し、かなりざっくりした流れになるのですけれど、このような歴史を見ると、互いに国を追われた立場になり、簡単には解決出来ない複雑な問題ということが見えてきます。実際には、これに宗教問題も絡み、より一層混迷を極めます。とは言え、テロや武力による支配は到底容認出来るものではなく、一刻も早い解決が望まれるところです。

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