2023年9月18日にリリースされたiPadOS 17では、ロック画面のデザイン変更やメッセージの機能強化などが図られましたが、かなり便利な機能強化がUVC対応です。
UVCとは、USB Video Classの略で、簡単に言えば、どのデバイスでも簡単にUSBカメラ等を利用できるようにした規格のこと。UVC対応Webカメラなどを、別途ドライバをインストールしたりすることなく使えるようになります。
この規格に対応したことで注目されているのが、UVC対応のHDMIキャプチャデバイスが使える点。つまり、モバイルモニターのような使い方がiPadで可能になるのです!
実際に使っている様子が下の写真ですけれど、ノートPCのHDMIから出力して、iPad mini 6のUSB Type-Cから入力し2画面表示しているところ。
これは拡張ディスプレイ表示していますが、複製表示も可能。普通に外付けモニターと同じように使えます。
ポイントは、使用するケーブルは単なるHDMI-USB Type-C変換ケーブルではなく、HDMIキャプチャケーブルを使う点。映像信号として入力することで、iPadの画面に表示させているというわけです。
今回使用したのはこちらですけれど、似た様な商品は沢山あり大体2,000円前後で売られていると思います。
キャプチャ映像は「Genki Studio」アプリで表示
そして、iPadの画面に表示するには、アプリを使用します。FaceTimeを使っても表示出来ますが、シンプルで分かりやすいのは、「Genki Studio」というアプリですね。
起動すると、さっと全画面で外部映像が表示されますし、タップして録画操作を行うことも出来ます。画面キャプチャして表示するため、ほんのわずかに遅延はありますが、反射神経を要するゲームなどをしたりするのでなければ、十分使えると思います。なお、キャプチャデバイスはほんのり温かくなっていました。長時間でどのくらい熱を持つのかは分かりませんが。
iPadをモバイルモニターの様に利用するメリットとしては、バッテリーを内蔵している点と、録画が容易い点ですね。PCのBIOS画面なども簡単に録画出来ます。
高度な録画を行うなら
ゲーム実況など、より高機能な録画を行いたい場合は「Camo Studio」というアプリが良さそうです。
iPadのバックカメラ/フロントカメラからの映像を重ねて表示させたり出来ます。
下の写真はバックカメラの映像を右下に丸く抜いて表示しているところ。このデザインも変更出来ます。